企業研修:コミュニケーション研修

業務を円滑に行っていくためのマナー、傾聴などを学びます。
職場での人間関係や、お客様とのコミュニケーション力を高めていく実践的なプログラムです。


たとえば、
「部下が何を考えているのかわからない」
と悩んでいる上司は多く、
ミスコミュニケーションが悩みの上位を占めています。

 中には「言われたことしかやらない」とか、
部下に「主体性がない」ことに悩んでいます。

 この事態を打開しようと、上司が部下に対してアドバイスしたり、説得しようとしますが、部下は自ら動こうとしません。
そこで「なんでやらないの?」「なんで聞かないの?」と首をかしげてしまうのです。

また、
「自分のことを評価してもらえていない」
「今までのやり方を変えようとしない体制に疑問がある」と感じている若手職員は多く、
入社から3年以内の離職率は低くないようです。


結論を申し上げますと、
「部下が動かない」と嘆く上司と、
「どうせ意見を言っても無駄だ」と諦めている部下との間には、
ラポールができていません。

 ラポールとは、「信頼関係」のことです。
つまり、「お互いのことをきちんと聞くことができていない」のです。

「聞く」が持つ2つの視点

「聞く」には、2つの視点があります。

 一つは、「相手の言葉を聞く」という視点。
そしてもう一つは「相手の心(感情)を聞く」という視点です。

 これは、
相手が話している内容は理解するということと、
相手の気持ち(心の中)も理解するということです。


試しに周りの職員に聞いてみるといいでしょう。
「私はあなたのことをどれくらい理解できていますか?」と。

どんな職種・企業においても、「コミュニケーション力は最も重要なスキル」ですが、
ノウハウを知っているだけでは表面的な対応しかできません。

 肝心の「魂」の部分が抜け落ちてしまっているのです。

 本当のコミュニケーションとは「心と心が通じ合う意思疎通ができること」です。
相手の気持ち(心の中)を聞くことができてはじめて、心が通じ合います。

 本当のコミュニケーション力を身につければ、上司と部下との関係にとどまらず、
お客様との関係でもビジネスで最も大切な「信頼関係という最高の資産」を築くことができるのです。


「話すは技量、聞くは器」

会社の成長は人の器の大きさに比例します。
会社の成長を願うのであれば「己の器」を磨き、器を大きくしていくことが大切です。

 本講座は、「聞く力」を身につけながら、コミュニケーション力や人材育成力も同時に高めていきます。

本講座の対象となる企業・組織

 本講座は、次のような課題を抱える企業・組織の方々が対象となります。
 もし、一つでも該当するようなケースがあれば、人材育成の一環として、コミュニケーション研修をご検討ください。

  • 部下への指導はできているつもりだが、部下が自分から動こうとしない。
  • 指示待ちの職員が多くて困っているが、具体的な対策が思い浮かばない。
  • 正直、職員からの信頼があまり得られていないと最近よく感じる。
  • 人間関係が上手くいっておらず、職場の雰囲気を変えるきっかけが欲しい。
  • 若手の育成に苦手意識があり、リーダーとしての自信が薄れている。
  • 気が付けば指示命令ばかりで、職員が萎縮してしまうことが多い。
  • 事前に何の相談もなく、突然、辞表を提出される場合がある。

背中を見せる働き方が通用しなくなった?!

「仕事は、背中を見て自分で学んでいくもの」

 ひと昔前の働き方を学ぶ方法は、リーダーの背中を見て黙ってついていくことでした。

 IT革命以前は、情報へのアクセスが今よりも不自由でしたから、世の中の変化が比較的緩やかな時代だったと言えるでしょう。価値観や市場ニーズも現在と比べて随分と画一的でした。
親や先生、上司の言うことが「正しいこと」とされ、実際にその「正しいこと」に従ってさえいれば、問題はなかったのです。

 ところが、第3次、第4次産業革命以降(IOT、AI、SNS等の台頭)、時代変化のスピードは著しく速くなり、これまで正しいとされた働き方が見直されたり、価値観や市場ニーズも凄まじい勢いで多様化しました(図は総務省通信利用動向調査2017年)。

 また、いつでも、どこでも、誰にでも簡単に情報にアクセスできるようなり、
その結果、上位の存在(リーダー)が下位の存在(部下)に対して情報を伝達するという「垂直型のコミュニケーション(上下関係)」のカタチが崩れていきつつあります。

 そうすると何が起きるか?

 全職員が主体的に議題に参加して意思決定をしていく「水平型のコミュニケーション(水平関係)」へと移行せざるを得なくなってきています。

 これは、誰もがあらゆる情報にアクセスできる「開放的環境」へと変化し、リーダと部下との情報量に差がなくなった結果でもあります。

 水平型のコミュニケーションは、一人一人と向き合って対話する「双方向型の対話方式」です。変化スピードが激しい現代においては、誰かの指示待ちでは適切な対応ができません。

 情報だけでなく、職員全体の意見や考え方も含めて双方向のコミュニケーションが必要となってきます。
双方向のコミュニケーションを積み重ねることで、信頼関係が強まります。

その際に大切なのは「聞く力」です。
相手を理解するために傾聴すること。
「聞く力」は会社を育てる鍵となります。

優れた人ほど「聞き上手」である

 本当に優れた人は、間違いなく「聞き上手」です。

 しかも、聞くことの本質を理解しています。その本質とは「相手を理解すること」です。

 人を理解することは、並大抵のことではありません。

 ここで、
「相手のことはよく理解しているよ!」と思っているならば、
それ以上に関係性を深めていくことが難しくなってくると考えられます。

 なぜなら、「自分は理解している」という思い込みが「相手をもっと理解しよう」という意識を妨げてしまうからです。

 優れた人はこのことを良く理解しています。

 杓子定規に相手を判断したり、第一印象だけで相手を評価したりすることはナンセンスです。
相手に対してレッテルを貼れば、相手への理解が浅くなり、その人の可能性を引き出す機会を失うことにもなりかねません。
なので、優れた人は、決して相手のことを決めつけたりしませんし、柔軟で多角的な視点で相手のことを理解しようとします。


では、理想的な「聞き方」とはどのようなものでしょうか?

 一つの事例を紹介します。

 秘訣は「相手が話しやすい場を作ること」です。

 まずは、権威的になることなく、上下関係も意識させず、相手が自然に話しやすいように安心安全な場所(セキュアベース)を最初に作ります。

 例えば「安心して話していいよ」とか「守秘義務は絶対守るので、ありのままを話してもらいたい」など、相手が安心して話せることを「約束」します。

 また、周囲を一切気にしないで話せるような場を設けることも大切です。

 「どうすれば、この人に役にたてるだろうか?」そんな気持ちを持ちながら、人を包み込むような優しい眼差しを送ってみます。そうすると相手は心を開いてくれたり、本音で話したりしてくれるようになるのです。

 また当然ですが、話やすい人に人は集まりますから、多くの情報が得られるだけでなく、人としての魅力度もアップしていくでしょう。

 2つ目の秘訣は「相手が返しやすい球を投げること」です。

 人からよく相談される人や、人が集まってきやすい人は、相手が話しやすい「相づち表現」を上手く使っています。

 例えば、
「そうだったんだね。それから?」「具体的には?」「ほかには?」このようなつなぎ言葉をタイミング良く使います。


 人との会話の中で、「そうじゃないんだよ!」「理解出来てないなあ」「こうすれば良いのに」のような思いが浮かんできて、思わず口を挟んでしまうことありませんか?
これは、話しを聞きながら、自分に意識が向いてしまっているので相手の話を遮ってしまうんですね。

つまり、話を遮るということは、相手に意識が向いていない証拠です。


大切なことは、タイミングです。相手に意識を向けて話を遮らないように「つなぎ言葉」を使ってみましょう。
そうすると、相手は自分の話しを聞いてもらえるんだという安心感を得られます。そして、あなたに信頼感を持って、自分の意見を話せるようになるのです。


 反対に、もし、「なぜそんなことしたの?」のように相手を問い詰めるような聞き方や、「それが正しいと思うけど、君もそう思うよね?」のように発言の自由を奪うような聞き方をしてしまったならば、本音で話すことができなくなってしまいますよね。

 3つ目の秘訣は、「相手に考えさせる(主体性を引き出す)聞き方」です。


こんな格言があります。

 「三流のリーダーは金を残す。二流のリーダーは事業を残す。一流のリーダーは人を残す」。

 一流のリーダーは将来、組織を導いていく人材を育てることをとても大切にしています。
なので、部下に対しては、指示命令よりも、部下が自ら考え行動していけるように、相手に考えさせるような聞き方を心がけています。

 例えば、「あなたならどう考えるかな?」「もし他に選択肢があるとしたら?」「仮に、あなたが社長ならどう判断するだろう?」

 このように、相手に深く考えさせる質問を投げかけてじっと待ちます。

 待つことがポイントです。
相手に考えもらい、答えを教えずにひたすら待つのは、「相手のことを信頼している」証拠となります。

 どのような答えが出てきても、間違いではない。
相手に対する信頼があるからこそ、考えてもらっている間は、口を挟まずにじっと待つことができます。

 優れたリーダーは、相手との信頼関係を最も大切にしています。

本講座の基本構成

プログラム名超実践型コミュニケーション研修
プログラム内容コミュニケーションの鍵となる「聞く力」に関する基本知識、スキル、ノウハウをマスターし、即実践できることを目的としたワークショップ型のプログラムです。
主な対象者管理職層、チームリーダー、経営者、中堅職員等
受講人数ご希望に応じます。
スケジュール基本スケジュールは、月1回の頻度で1回当たり約2時間(時間帯や曜日はご相談を踏まえて調整します)。
期間は6か月(計6回の講座)が標準となります。
開催場所現地でのリアル開催、または、ZOOMでのオンライン開催となります。
オンライン受講ですと、職場、ご自宅、ホテルなどの滞在先等、ネット環境さえ整っていればどこからでも参加いただくことが可能です。
料 金ご相談の上、別途お見積もり致します。

※効果を実感していただくには6か月程度の期間をかけて、学びと日々の実践を繰り返していただくことをおすすめしておりますが、必要なプログラムを単発で受講していただくことも可能です。
しっかりとヒアリングさせていただきますので、まずはお気軽にご相談くださいませ。

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